基本組手~心のあり方~
170~180㎝の成人の場合
約一間(180㎝)の間合いで相対します。
後頭部を持ちあげるように顎を引き
頭頂の百会(ひゃくえ)から、垂直に線が引かれたかのように
仮想の中心軸を作り上げます。
相手と呼吸を合わせ(心を合わせる)
受け身(和道では先手攻撃側)は一歩前に踏み出し
捕り身(後攻)は一歩後退し、遠間に間合いを取る
構えは互いに中段の構え
受け身は「にじり足」を用いて、ギリギリの間合い(間境:一足にて攻撃が届く距離)まで詰め寄る
捕り身はそれに応え間境まで呼び込む
受けよう・・・とか
捌こう・・とか
思わず、相手の中に入り込む感覚を持つこと
それにより、相手より早く動くことは無い
すなわち、フェイントには掛らない
真の攻撃を身体で感じ
力みや気負いがないスムーズな動きで、相手の上段順突きを流し受ける。
さて、ここでポイント
表題には「心のあり方」とある。
しかし、説明の中では「心」というワードは使用していない。
それすなわち、「心」で思った時には0コンマの世界で到達する攻撃をかわすことは不可能なのです。
ちなみに、人の視覚から得た情報を筋肉に伝達し、実際運動として手足が反応するのには一般的に0.3秒の反応時間が必要だそうで
それよりも早い攻撃は見てから対応するのでは実質無理
ということで
この基本組手で先ず学ぶことは
このファーストアタックである上段順突きを
見て反応するのではなく
相手の身体から発する攻撃発令を、身体で感じること
そう、考えて心に浮かんでから動作してもこの攻撃を流すことは出来ないんです。
前での、奥町先生との動画を見ていただいて欲しいのだが、順突きをするときには余計な予備動作やタメは無いはず。それに突きますよ~なんて目で合図したりもしてません。笑
とにかく、これは回数を重ねて感じ取れるようにしなければならないのですが
それを知らないで、何回この基本組手を練習したところで、ただの約束組手になってしまいます。
おそらく、他の会派のそれも同じような稽古のために行っているのでは・・と思います。
あ~今日は真面目に書いてしまいました。
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