壁を作れ!続き
リアルな入り(動きもしくはステップ)で間境に侵入。
すると相手はどんなリアクションをとるでしょうか?
反応が早くそれに「間」に敏感な選手ほど、境界線を踏み越えた相手に対し容赦ない攻撃が行われるでしょう・・・そういった、相手の条件反射的(レベルが低い相手だと反応なしの恐れもある・・でもまたそれも相手の戦闘能力を測る一つの材料となる)な動作を逆手にとった戦法がこの「壁を作れ」作戦なんです。
意識的に間の境界線に侵入、そこに己の身(壁)をさらす。→相手は侵入者との距離をすばやく計算、その距離に合わせ的確(これが大事なんです。上級者ほどコントロールした技を出してくれますから)な反撃が返ってくる。→それは予想されたもの、しかも相手は侵入してきた身体(壁)の距離(ですから近間のと言うことですね)に合わせた反撃を返してくるわけですから、そこから20~30㎝スェーバックもしくは横・斜めに捌き、すかさず「後の先」で合わせるわけです。
な~んだ、そんなのやってるよ~なんて方は置いときましょう。
フェイント、即攻撃とからめて上記のような相手の裏をとった戦い方ができるといっきに組手のバージョンアップがはかれますね。
こんなの、一流の相手には通用しないよ~!なんて思っているあなた。
そうじゃないんです。決まり手の最後の部分はいくら一流であっても、「無拍子攻撃」か「フェイント即攻撃」か「カウンター」のいずれかで決まってるんですよ。
結局、肝を据えて「壁を作れ」るかが問題で、知ってても精神的に負けてしまえばどんな技も通用しません。
ですから、勝負の最後は精神力と言われるんです。
今日は和道会ナショナル合宿の二日目でした。当然、ここに集まる選手たちはタフな精神力を持ち合わせていなければここにいる資格はありません。(その前に選ばれない)
成人ナショナルの中で1名の高校生が選ばれ参加してましたが、小さな体にも係わらず一歩も引かない組手を展開してました。あっぱれ!です。
形選手は、技の前に基礎体力の向上・・・すなわち基本への取り組みを今一度見直すことでしょうか。それに他流の動きから多くを学ぶ必要があるようです。(あくまでも競技の形、古伝の形はもっと難しいですぞ)
皆さん、お疲れ様でした。
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