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2007年6月28日 (木)

2007年6月28日 (木)

「松久式脱力法」

Photo_35  先日の「チャンピオンセミナー」で、あの松久選手が指導したメニューの中で面白い練習がありましたので紹介しましょう。

 それは「脱力」を習得するための練習だったのですが実にユニークな稽古でした。

 その前に、なぜ「脱力」なのか・・ですね。

 人間の身体には先ず、屈筋(曲げるための筋肉)と伸筋(伸ばすための筋肉)があります。それらを拮抗筋とも呼びます。例えば、正拳で突いたとき気負いすぎて力んでしまい一生懸命突いているのにスピードが思ったより出ていない・・そんな経験、皆さんありますよね。それはいわゆる屈筋が伸筋以上に働いたとき現れる現象でとても厄介なものなんです。何が厄介かと言いますと屈筋が働いたときに「力感」を感じるんです。どういう意味かと申しますと屈筋が働いたほど‘頑張った’感じを得てしまうのです。

 ‘頑張った方がいいじゃん’と思ってはだめですよ。伸筋の邪魔をしてるんですから。結果、スピードある突きが繰り出せないのです。

 ではどうしたらよいのか?その答えが「脱力」なのです。

 伸筋が有効に働くには‘頑張るぞ!’から‘ほら!’的な発想に変えなければだめなんです。ですからそれが出来たときは達成感がないんです。

 その「脱力」を体感するためのトレーニング方法を「世界の松久」選手が披露してくれたのです。

175_1 やり方は簡単、テケテケ歩いて手を振り上げて垂直にジャンプ!(そのとき足を抱え込んだり背中を反ったりしません)着地は膝の力を極限まで抜いて地面ぎりぎりまでしゃがみこむ様に着地します。

 それが出来るようになると、しゃがみこんだ後、前に倒れこむように前に手を(突き)伸ばします。

 うまくいけば、‘スーゥット’体が勢いよく前に飛んでいくんです。

 その他のバリエーションもありましたが次の機会に・・・。

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