「最大の危機」
先日、ドイツに行き4日間の指導を終えた翌日、お世話になっていたペーター先生が〝今日は先生にサプライズがありま~す〟と・・・ドイツ郊外を離れ車を走らせること1時間・・カーブを左に曲がるとペーター先生が〝ここに病院があるのでだいじょ~うぶデス〟見たいな事をユックリとした英語(私はドイツ語は全く分からないので・・まっ英語もわかりませんが・・)で話している。
ン!?。。どんな意味なの? 5分も走ると〝うおっ!これは~あ〟・・飛行場?。。にしては小さい・・。ペーター先生は自慢げに〝アラカワ先生 今日は小型飛行機でベルリンの町を遊覧飛行してきてくださ~イ〟ほんとに・・?たしかにサプライズですが・・
その日の天候は雨と多少の風が吹いている。しかも少し寒いぞ・・
館内に入ると私が乗るのであろう一機の白いセスナ機が待機している。マジ・・だ
それから30分程して同じ指導で来独していらっしゃった奥町先生も・・・やはり何も知らされてなかったようだ。
私とは裏腹に奥町先生は好奇心一杯で余裕の感じ。私は結構高いのは好きでは・・ない。しかし、せっかくのご好意 引きつりながらも笑顔で搭乗をまった。
こんなのでだいじょうぶ? 近くに寄るとその飛行機が新しい機体でないことは素人でも分かった。先ず、4人乗りの超小型のそれに乗り込む時に右翼に右手をかけて乗り込もうと翼を見て唖然とした。ホントはネジがハマッテいたのだろう小さな穴から針金が出て何かを固定している・・。マジで死ぬのか? 乗り込んで2度目の驚き、古いタイプのGPSな のだろう。パイロット(これがせめてもの救いだったのですが、このパイロットがとってもカッコイイんです。聞くと昔はテレビなんかで良く活躍していた俳優さんだったそうですがとにかく自信たっぷりな様子)がに2・3度押してやっと文字が浮か上がりしかも液晶の発光が弱く見づらい。もう勘弁・・。
そして、プロペラが回り始めた・・・ブルンブルンググググ・・・。前列に私、私の真後ろに奥町先生。斜め後ろに通訳のホルガーさん。パイロットは意を決したようにプロペラのスピードを上げていく。アクセル全開?・・・いやっこれは・・昭和初期に日本で走っていた車についていた装置、その名は「チョーク」だ、ラッパを逆さまにしたような押し出し式のオールディな装置でその動かし加減でプロペラのスピードが変わる・・。何てシンプルな機械・・。気絶しそうになる。
そして、隙間から冷たい風を吸い込みながら、濃度30%のグレーがかった小雨の中、小生たちの「ディスカバリー号・・勝手に名前を命名」は少しの横風に煽られながら横に滑るようにベルリンの空へと向かった・・・・。
次回につづく
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