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2007年3月 8日 (木)

「中心軸」

 身体運動をスムーズに行うにあたり必要不可欠な身体操作の一つに「中心軸」の創出が挙げられる。

 「中心軸」とは?静止した時に姿勢良く前後左右から見て直立になっていること・・・・ではない。身体運動を行う時、重心は常に安定を求めて体内を移動する。その際いかなる姿勢になろうともバランスを崩すことなく最高のパフォーマンスを得られる姿勢。

 人は、歩くとき、安定した状態を崩すことによって不安定を作り出し、そして動くことが出来る。これは、現代の二足歩行のロボット(代表的な本田技研のASIMO)を作り出すときに人間の歩行動作を分析すると上記の様な過程を踏んで歩くことが再確認された。安定な状態をkeepして動くのではなく不安定であるからこそ動くことが出来る。今のASIMOくんは走ることも出来るそうでしかも一瞬であるが両足が浮いてるという・・・凄い。

 私が子どものとき、おもちゃ屋さんに並んでいた歩行するブリキロボット(小生は42年生まれですが)は足底が大きく作ってあり、基底面積を広く取ることで歩行を実現(ぎこちない動き)していた。安定→安定で動いていた。これを武術的に言えば「居ついた」状態と言う。

 空手で言えば、組手競技において「居ついた」状態があれば確実に打ち込まれ勝負に勝つことは無理。反面、現代の形競技では、「居ついた」状態を意図的に作り、視覚的に分かりやすい安定を見せなければ勝てぬという矛盾を抱えている。この辺は又の機会に譲る・・長くなるし

Kanto  さて、我が道場の精鋭たちは今週末の関東大会に向け稽古に取組んでいる。特に、低学年で選抜した子供たちの頑張りを期待したい。写真は選手勢ぞろいで撮ってみました。

 

 

 

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